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【今月のトピック】
(1)究極の地域密着店を追及
(2)「経営の見える化」セミナー開催!
(3)今年も始まります 「税を考える週間」
(4)「相続税課税強化とこれからの節税対策」セミナーを開催します!
究極の地域密着店を追及
売上が軒並み減少し、小売業界全体が低迷する中、連続して利益を出しているデパートがあるそうです。それは、東京都大田区大森駅にあるダイシン百貨店。
先日、ダイシンの経営再建を手がけた西山敷社長の記事を拝見しました。ダイシンは「半径500m以内、シェア100%主義」を構想として地域密着型百貨店を目指しており、お客様の半数以上が高齢者だというのです。では、なぜこの百貨店は成功しているのでしょうか。
成功のポイントは、1)高齢者向けに特化した商品サービスが充実している、2)高齢者は身近で買物を済ませたいというニーズがあるのでリピーターになりやすい、3)細かなニーズに応えることで同じ高齢者に対して評判が口コミで広がりやすい、の3つだそうです。
お客様の特性をうまく掴んだ巧みな戦略が功を奏しているのです。しかし、私が本当に心を打たれたのはこの戦略ではありません。
西山社長は言います。創業以来63年、ご愛顧いただくお客様がたまたまご高齢になられただけで、ターゲットを絞るなどとはおこがましいこと。目指すのは日本昔ながらの“商店”であり、地域とのつながりを大切にし、お客様と触れ合い、声に耳を傾け、地域と一緒に育ってきたのがダイシンのブランドだと。
このダイシン百貨店も私たちと同じ中小企業です。いかなる環境の変化が起きようとも、決してぶれることのない経営理念、ブランドを持つことが大事だと考えさせられました。
(代表 山田義之)
「経営の見える化」セミナー開催!
経営の見える化(以下、「見える化」)とは、企業の様々な事柄を企業に関わる全ての人たちに「見える」ようにしようとすることです。企業活動を「見える化」によって整理・体系化することで、「強い組織・現場」にすることができます。「強い組織・現場」にするには、組織全体が、今抱える問題を明らかにし、その解決に向けて進んでいくことが大切なのです。では、どのように全社をあげて問題を明らかにしていけばいいのでしょうか?
代表的な手法として、バランススコアカード(BSC)という考え方があります。
BSCは、組織内の各部門で行なわれているアクションをまとめ、それらのアクションが企業の戦略・目標達成にどのように影響するのか道のりを明らかにします。それにより、経営戦略や個々の業務の評価、位置付けが容易にでき、戦略の導入や組織全体への浸透を図ることができます。
そして、BSCを図式化したものを戦略マップと言います。
これは目標とビジョンを達成するためのシナリオです。戦略マップの作成は、社長を筆頭に従業員や関係各者へ、自社の戦略の全体像を図で示し、戦略策定の意義や理解を確認するために非常に有効なツールです。
今回は「経営の見える化」のさわりをご紹介しましたが、詳細や実践的な活用方法については、10月26日(水)「経営者『基礎』講座」で、じっくりお話しさせて頂きます。ご興味のある方は、ぜひご参加を!詳細はこちらをご覧ください。毎回ご好評頂戴している講座ですので、ご予約はお早めに。
(小田木 康)
今年も始まります 「税を考える週間」
国税庁・国税局・税務署では、毎年11月11日から17日までを「税を考える週間」と定め、全国各地で様々な広報・広聴活動を行っています。実はこの週間、昭和29年より「納税者の声を聞く月間」としてスタートし、その後に数回の改称があり、現在に至っています。
今年のテーマは「税の役割と税務署の仕事」です。そこで今回は、税を考える週間のテーマの一つ、税の役割についてご紹介します。
日本国憲法第30条では「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。」と規定され、これは国民の三大義務の一つでありますが、税の役割はご存じでしたでしょうか?税の役割は大きく3つあります。(参考文献:金子宏著「租税法」)
1 公共サービスの資金の調達(租税の財源調達機能)
国その他の公共団体は、国民に各種の公共サービスを提供することをその任務として存在しているが、この任務を果たすためには、膨大な額の資金を必要とする。よって、税の役割は、公共サービスを提供するための資金を調達することにある。
2 再分配(租税の所得再分配機能)
国家は富の分配状態に対して中立的であるべきで、それに介入することは許されないと考えられた。しかし、今日では、様々な社会問題の登場とともに、その解決のために国家がなんらかの程度において分配状態の是正=再分配を行うことが不可避となっており、それとともに、再分配は国家の正当な任務の一つであるように考えられるようになった。よって、税の役割は、再分配の目的に奉仕することにある。
3 景気調整(租税の景気調整機能)
資本主義経済は、失業・インフレ・不況等、種々の変動を生じやすい。しかし、資源を最大限に利用しながら完全雇用の達成を図り、長期的な経済発展を維持・促進してゆくためには、景気の過熱と景気の後退の両者を含めて経済変動を避けなければならない。よって、税の役割は、景気調整の目的に役立つことにある。
いかがでしたでしょうか。学問的な内容になってしまいましたが、毎年の税制改正や野田首相の所信表明演説での社会保障と税の一体改革など、税に関する法律は目まぐるしく変化し、かつ納税者であるわれわれ国民にとっては密接な関係があります。税を考える週間が始まりますので、ぜひ関心を持ってみてはいかがでしょうか。
(リーダー 神谷 貴人)
「相続税課税強化とこれからの節税対策」セミナーを開催します!
大幅改正が予定されている“相続税”。「相続税なんて、関係ないわ」と思っているアナタ!改正されるとアナタも相続税を払う可能性があるんです!! 気になる方は、ぜひご参加ください。
日 時: 10月19日(水)18:30~
参 加 費: 無料(先着順)
場 所: 可美公園総合センター 第3研修室
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