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【今月のトピック】
(1)夏物商戦、酷暑味方に活発化！
(2)『経営革新計画』をご存知ですか？
夏物商戦、酷暑味方に活発化！
今年は梅雨明け以降猛暑が続いています。あまりの暑さで夜もクーラーをつけっ放しで就寝した、という人も多かったのではないでしょうか？
家電量販店では、エアコンの販売台数が前年の２倍ともいわれ、猛暑のおかげで大変な売れ行きです。冷たい飲み物・食べ物も非常によく売れたようです。コンビニは前年同月比の売上が１４ヶ月ぶりにプラスに転じました。行楽地では、イルカショーの水族館やプール、遊園地のお化け屋敷など涼しい所が大人気でした。こうしてみると不景気のため節約好きになっている日本人も、猛暑相手では我慢の限度があるということですね。
逆にゴルフ場や動物園など暑い所は敬遠され、ある動物園では入園者数が前年の半分以下の日もあったと言います。また暑さが農産物・家畜・魚などに影響を与え、食品価格が上がるという負の側面もあります。
それでも夏に東京大阪の平均気温が１度上がると全国の個人消費を４，３３３億円押し上げるという試算もあります。節約節約でデフレが続いていたことを思えば、この猛暑特需は企業にとっては歓迎すべきことだったのではないでしょうか。
（代表 山田義之）
『経営革新計画』をご存知ですか？
新商品（サービス）の開発やその生産・販売方法等で新たな取り組みをしている企業が、県の承認を受けることによって、優遇措置を受けられる制度（※）です。ヤマダ会計の顧問先様でも数社が承認を受けております。※別途、優遇措置策の申請先の審査が必要になります。
≪具体的な優遇措置≫
１．補助金（静岡県 ２２年度実績）（１）開発費用の補助金として５００万円 （費用の１／２が限度）（２）販路開拓費用の補助金として２００万円 （費用の１／２が限度）
２．融資に関する優遇措置（１）設備資金貸付制度（静岡県制度融資）設備資金を長期間・無利息で借り入れができる。対象：従業員数５０人以下の中小企業者条件：６，０００万を限度（設備額の２／３を限度）として、７年返済（２）政府系金融機関による低利融資制度設備資金、運転資金を低利で借り入れができる。条件：８，０００万を限度として、１０年返済利率：保証料率を含めて２．１８％（３）信用保証枠の拡充（２２年４月現在）通常の限度額と同額の別枠で、信用保証協会の債務保証が受けられる。
３．販路開拓支援に関する措置（１）販路開拓コーディネート事業 中小企業、ベンチャー総合支援センターによるビジネスマッチングなどにより東京圏・大阪圏をターゲットとして販路開拓支援を受けることができます。（２）中小企業総合展 経営革新計画の承認を得ると、日本最大級のビジネスマッチングイベントである中小企業総合展への出展可能性がアップするほか、１小間の出展料が無料になります。
４．その他の優遇措置（１）特許関係料金減免制度経営革新で開発した新技術について特許申請を行う場合、その費用を軽減してもらうことができます。（２）ベンチャーファンドからの投資
「新たな取り組み」と聞くと難しく感じますが、他に類をみないような新しい取り組みでなくとも、同業種で一般的に行われていないことであれば承認の対象となるようです。具体的には、（１）地元の名産品を使用した食品の開発、提供（小売業）（２）廃瓦等を原材料とする補修材を活用した屋根リフォーム（職別工事業）（３）女性専用シェービングサービスの提供（理容業）（４）ペット用飲食物を利用しての顧客開拓（飲食業）（５）小ロット、２４時間以内納品を実現する生産体制の確立（広告代理業）（６）自動車の個別診断によるブレンドオイルの提供（卸売業）－Ｈ２１年承認案件より－ ※静岡県での承認件数 Ｈ２１年度：４６９件、Ｈ２２年度（８月現在）：９６件
商品の製造段階で生じる廃材の活用、販売先の絞込みや変更、現在の商品販売単位の見直しなどで、収益性が見込まれれば承認を受けることができるようです。つまり、現状の商品や販売・生産の方法を見直してみると該当案件が発見できるかもしれないということです。
まずは、社長のお考えをヤマダ会計担当者にお聞かせください。新たな取り組みが会社の業績ＵＰにつながっていくように、一緒に考えていきましょう！
（リーダー 横山知幸）
