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【今月のトピック】
(1)東海地震は必ず来ます。
(2)「固定観念」に縛られていませんか?
(3)租税特別措置法の改正
東海地震は必ず来ます。
8月11日早朝。最大震度6弱の地震が静岡県を襲いました。みなさんも、「とうとう東海地震が来たか!」と緊張されたことと思います。幸いにして東海地震ではありませんでしたが、それでも多くの家屋が損壊し、100人以上の負傷者が出てしまいました。
地震による負傷者は、その大半が家具やテレビが倒れたことによるもので、やはり家具などを固定することが地震被害を防ぐ重要なポイントだそうです。
もう一つの重要なポイントの住宅等については、静岡県では「TOKAI-0(トウカイ・ゼロ)」と銘打った耐震化を積極的に推進しており、古い木造住宅は無料で耐震診断を受けられ、一定の耐震工事には助成金も受けられます。また所得税や固定資産税の減税も受けられる可能性があります。
今回特に被害の大きかった焼津市では、地震の後この無料耐震診断の申し込みが殺到したそうです。今回の地震での教訓を活かし、将来必ず来るであろう東海地震に備え、今のうちに対策を始めましょう。
(代表 山田義之)
「固定観念」に縛られていませんか?
皆さんは、「カマスの固定観念」という話をご存知でしょうか?
カマスというのは、小魚を食べる習性がある海の魚です。カマスと小魚を同じ水槽に入れ、水槽の真ん中を透明のガラスで仕切ります。カマスは見えている小魚を食べようとしますが、当然ガラスにぶつかってしまいます。何度か喰いつこうと試みますが、そのうちに食べることができないと諦めるのです。いったん諦めてしまうと、ガラスの仕切りをはずしてもカマスは小魚を食べようとしません。つまり、「食べることができない」という固定観念ができてしまうわけです。
では、ここで問題です。「諦めてしまったカマスに、再びえさを食べに行かせるにはどのようにしたら良いのでしょうか?」クイズのつもりで考えてみてくださいね。
正解は、「仕切りをはずしてある水槽の中に別の新しいカマスを一匹入れる」です。わかりましたか?このカマスには固定観念がありませんから、すぐに小魚を追いかけ始めます。すると、諦めていたカマスも小魚が食べられることに気づき、一緒になって小魚を追いかけ回すようになるというのです。
私達もまた、自ら作った思い込みに縛られ、考えることをやめてしまったり、行動できなくなったりすることがあるのではないでしょうか?固定観念を打ち破ることによって、新たな力が発揮できたり、新しいものを生み出すことができ、成長し、進化していきます。私達も「新しいカマス」の精神で、今置かれている厳しい現実に立ち向かっていきましょう!!
(田中 菊美)
租税特別措置法の改正
平成21年度補正予算の関連法で、経済危機対策における税制上の措置として、「租税特別措置法の一部を改正する法律」が施行され次の3つの措置が講じられました。
1)住宅取得のための金銭贈与に係る贈与税の時限的軽減
2)中小企業の交際費課税の軽減
3)研究開発税制の拡充上記のうち、みなさんに関係が深いと思われる、
1)・2)についてご案内いたします。
☆住宅取得のための金銭贈与に係る贈与税の時限的軽減平成21年1月1日から平成22年12月31日までの間に、20歳以上(その年の1月1日時点)の者が、直系尊属(父母、祖父母等)から自己の居住用家屋の取得や同時に取得する敷地、居住用家屋の増改築等に当てるために、金銭の贈与を受けたとき。 ○当該期間を通じて(H21年・22年の2年間)、500万円までは贈与税を課さない。 ○暦年課税または相続時精算課税の従来の基礎控除・特別控除に併せて適用が可能。
暦年課税 ・・・ 親族間の他、第三者からの贈与を含む。課税時期は贈与時。 ※相続時精算課税 ・・・ 65歳以上の親から20歳以上の子への贈与。課税時期は贈与時。但し、住宅取得等資金の贈与については、65歳未満の親からの贈与も可。
☆ 中小企業の交際費課税の軽減資本金1億円以下の法人に係る交際費課税を平成21年4月1日以後に終了する事業年度から、『定額控除限度額を、400万円⇒600万円』に改正。(定額控除限度額に達するまで、交際費金額の90%を損金算入できます。)
経済危機に際し緊急を要するということもあり、すでに適用の始まっているものがほとんどです。今すぐ使える内容ですし、特に住宅取得等贈与は時限的な軽減のため、贈与をお考えの方は早急に検討をされると良いと思います。
(グループマネージャー 中村 晴美)