2024年の倒産件数は9901件となり、前年の8497件を1404件上回った。新型コロナの「ゼロゼロ融資」の影響で2021年は倒産が大幅に減少したが、その後の融資返済負担や物価高、人手不足などにより3年連続で増加し1万件に迫った。
倒産リスクが高い企業推移
企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」をもとに特にリスクが高い企業(グレード8~10)を「高リスク企業」ととらえ分析を行ったところ、倒産予測値算出対象の国内企業147万社のうち、2024年12月時点で高リスク企業は全体の8.6%にあたる12万6960社であった。2023年12月時点の12万7280社と比較すると320社の減少となった。
業種別では「建設業」が2万8817社で最多
業種別に高リスク企業数を見ると、『建設業』が2万8817社と最も多く、前年と比較すると4445社増加した。
倒産高リスク注目業種
- 建設業
- 飲食業
- 飲食品類小売業
- 運輸業
- 製造業
都道府県別 高リスク企業割合
都道府県別に高リスク企業の割合をみると、産業構造の違いや地域の景気に左右されるため、3%台から14%まで差がみられる。原材料高や人手不足、賃上げの影響は全国的に共通しているが、産業構造の違いや地域の景気、大手企業の業績、設備投資動向によってリスクの程度が異なる。
出典:帝国データバンク【全国企業「倒産リスク」分析調査(2024年)】
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